中村不折 −伊那谷から世界へ

B5 88P

長野県立歴史館

会期:2021年1月9日〜2月21日

開催概要
 洋画家・中村不折(なかむらふせつ、1866〜1943)は、幕末の江戸に生まれ、幼い頃に両親の郷里・伊那に移住しました。明治21年に上京、画塾「不同舎」で洋画の初歩を学んだ後、明治34年フランスに留学してアカデミックな人物画を習得しました。帰国後は、中国や日本の古典をもとに独自の解釈を加えた油彩画を描き、洋画壇の重鎮となります。
 書家としても知られ、六朝(りくちょう)風と称される独特の書風で人気を博した他、新聞記者、装丁家、日本画家としても活躍しています。さらに、書道資料の蒐集家としても有名で、晩年の昭和11年、台東区根岸の自宅に「財団法人書道博物館」を創設しました。
 本展では、多分野にわたり表現活動を展開した不折の代表作を厳選して展観します。併せて、台東区立書道博物館の協力により、不折コレクションから書道史上の至宝ともいえる品々を北信地域で初めて紹介します。信州に育ち、やがて世界を見据えた芸術家となった不折の業績を通じて、明治・大正・昭和戦前の芸術文化を再考し、未来の文化創造のための契機となれば幸いです。
(長野県立歴史館HPより)

型番 M-112-049
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