展示図録 鯰絵のイマジネーション

2021年7月 A4変形 144ページ 

令和3年7月13日〜9月5日開催
「黄雀文庫所蔵 鯰絵のイマジネーション」の展示図録です。


安政2年10月2日(1855年11月11日)の夜に発生し江戸の町に甚大な被害をもたらした安政江戸地震の直後から、被災状況を伝える瓦版などさまざまな出版物が売り出されました。なかでも、地震の元凶とされた地中の大鯰をモチーフとし、今日「鯰絵」と呼ばれる戯画的版画は、同年末に禁止されるまでの間、200種を越えるものが発行されたといわれています。

鯰絵の多くは地震の元凶と信じられていた大鯰をモチーフとしていますが、鯰を制する側の鹿島神や要石などを題材にしたもの、被災して損害を被った富裕者たちを描くものなど、さまざまな主題と趣向を取り入れ、ユーモアに富んだ画面をつくりあげています。鯰絵には地震に対する不安や怖れ、震災後の世相に対する風刺、あるいは世直しへの願望など、民衆のさまざまな思いが投影され、歴史学や民俗学などの研究対象として注目されてきました。

本展では、黄雀文庫所蔵の鯰絵コレクションの初公開を通して、未曽有の災害に遭いながらも、諧謔の精神でたくましく乗り越えようとした江戸の民衆の豊かな想像力を、主として江戸の都市文化の文脈の中でとらえようと試みる企画です。
(国立歴史民俗博物館HPより)

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1,870円(税込)
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