アメリカに渡った日本人と戦争の時代

刊行:2010年
A4・79P

近代以降、日本と諸外国との間で人の交流が進み、多くの人びとが移民として海外に渡りました。そうした人の移動は、国民国家の形成、境界の形成、偏見と差別、戦争が民衆生活におよぼした影響などの、近現代社会のさまざまな局面を浮き彫りにします。日本からの移民は、北米・中南米・南洋・満州など、さまざまな地域に渡っていきました。なかでもこの展示では、米国への移民に焦点を当て、移住と定着の軌跡をたどるとともに、日米戦下の強制収容と両国間の「交換船」の運航にも着目し、戦争をはさんだ時代を、移動する人びとの眼から描き出します。加えて、占領期に日本で特派員として活動した人びとにも焦点を当て、彼らの眼に日本やアジアがどのように映っていたのかも探っていきます。日本と米国それぞれの社会に、「他者」として存在した人びとの眼を通して、20世紀という時代を見つめ直してみたいと思います。(国立歴史民俗博物館HPより)
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1,000円(税込)
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